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【海外出張で役立つ】ビザ取得と入国審査の自動化ゲートについて解説します

中国 自動化ゲート

昨今、体感できるほど情報処理技術が格段に向上してきています。目まぐるしい発達を遂げたものとしては画像認識があると思います。例えば車の車載カメラなんかは自動ブレーキや車線検知に役立っていますよね。

そんななかついに日本の空港でも入国審査・出国審査に顔認証が実施されることになりました。実は注意しないといけないポイントがあるのでした。

自動化ゲートとは

2009年頃から導入された無人で出国審査と入国審査を受けられるシステムです。 入出国審査時の自動化ゲートには現在2つの方式があり、いずれも使用可能です。

違いについてはいろいろなところで紹介されておりますので、ご存知の方は飛ばしてください。問題はVISA(査証)の取得についてです。

指紋認証ゲート

現在、成田空港(第3ターミナルを除く。ただし、顔認証ゲートは設置)、中部空港、関西空港、羽田空港国際線ターミナルで利用できます。

引用元:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201009/5.html

このゲートを使用するためには、日本国籍で有効な日本国旅券を所持しているか、日本の外国人で有効な旅券(パスポート・在留カード・難民旅行証明書又は再入国許可書)と再入国許可を所持していることが必要です。

事前登録が必要になりますが5~10分ほどで終わります。そして、この登録完了を示すスタンプを教えてもらえます。

押してもらえるスタンプ。これが重要です。

このゲートのおかげで出国審査がかなり速くなりました。
ちなみに出入国スタンプは押してもらえませんので、必要な方は係員に押してもらいます。

顔認証ゲート

2017年より、顔認識システム方式による自動化ゲートを日本人の帰国手続きに限定して試験導入しているようです。突如として現れたゲートに戸惑いを隠せませんでした。

引用元:http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00168.html

特徴として、IC旅券であれば事前の手続きなしに利用が可能ですので、ほぼすべての日本人が当てはまると思います。現在では成田空港、羽田空港、関西空港、中部空港、福岡空港の入国審査で使用されています。今後、出国審査場への導入が予定されているようです。ちなみに関空では出国審査にも導入されていました。

このシステムの登場で、もともと速かった日本人の出入国審査はさらに速くなりました。ちなみに出入国スタンプは教えてもらえませんので、指紋方式と同様に必要な方は係員に押してもらいます。

登録なしで出来るというところはかなり便利ですよね。なぜもっと早くやらなかった、とも思いましたが、思わぬ落とし穴もありました。

ゲートの通り方でビザ(査証)が取れなくなる

仕事の関係で中国の商用ビザが必要になったことがありまして、同僚と一緒に代行申請を出していました。私のビザは問題なく発行されて帰ってきたのですが、同僚のビザはパスポートの持ち主本人が申請しなければ許可されませんでした。

なぜこのような違いが発生したのか。違いは入国スタンプと自動化ゲートの許可スタンプにありました。

中国大使館は日本に確実に入国しているという事実を知る必要があるようで、その確認のために入国スタンプを確認するわけです。

しかし、昨今の自動化ゲートの影響で私も同僚も入国スタンプが押されていませんでした。唯一違ったのは、私のパスポートには自動化ゲートの許可スタンプが押されていた点。このおかげで、入国スタンプがない状態が正常な状態と判断され、代理申請で通過することができたました。

決して同僚が悪かったわけではないのですが、日本以外から見れば入国していないように見えてしまうというのが現状のようです。

今回は中国のビザの話ですが、おそらく他の国でも同様の事案が発生すると思います。ビザの申請が必要になる可能性がある方は、入国スタンプを必ず押してもらうか、自動化ゲートの登録を済ませることをお勧めいたします。

尚、スタンプを押す場所がなくなると2冊目のパスポートが発行されますが、自動化ゲートが消えてしまいますので(自動化ゲートは使えます)、この点も留意してください。

(おまけ)中国の自動化ゲート

ちなみに中国にお住まいの方は中国側でも自動化ゲートの登録でき、自動化ゲートを利用することができます。中国の入国審査は混みますので、とても便利になるとおもいます。ここで注意しなければならないのは、外国人が中国でホテルを利用する際には入国日を確認されるということです。

スタンプがない状態では中国国内では入国日不明となってしまい、ホテルに泊まれなくなりますので、ご注意ください。ほかの国でも同様かもしれません。