皆さんはPriority Passってご存知ですか。
最近海外出張が増えてきて、海外の空港で待つことが多くあります。日本国内であれば無料のカードでもカードラウンジに入れたりしますが、海外の空港となると航空会社の上級会員でないと入れないラウンジばかりになります。私みたいに中途半端に海外に行く人間はなかなか上級会員にはなれないのが実情ですが、Priority Passがあれば一気に話は変わってくるのです。
今日は格安でPriority Passが貰えて高還元率を誇るカードである「楽天プレミアムカード」、「EPOSプラチナカード」の比較と使い方を検討してみます。
まず、Priority Passとは
これはいろいろなサイトでも紹介されていますので、あまり詳しくは説明しませんが、一言で言えば国際線でビジネスクラスラウンジやファーストクラスラウンジに入ることができる会員サービスになります。
Priority Passは独立した年会費制サービスですが、クレジットカードに付帯している特典として利用している方がほとんどだと思います。
世界に広がり続けるラウンジネットワーク。世界143か国、500を超える都市の1200か所以上の空港エクスペリエンス。メンバーシップのメリットを最大限にご活用いただけるよう、この数は毎月増加しています。
まだまだ提携ラウンジは増えていくようです。 Priority Pass 公式より
Priority Passは3段階の会員制度になっています。
- スタンダード会員 Standard Membership $99/年 都度$32払えば利用可能に
- スタンダード・プラス会員 Standard Plus Membership $299/年 10回目までは無料。以後$32で利用可能
- プレステージ会員 Prestige Membership $399/年 何度でも利用可能
プレステージ会員かスタンダード・プラス会員が利用できれば良いかなと思いますが、まともに入会したらちょっと高いですよね。なので、クレジットカードの特典としてお得に利用しましょうという話になるわけです。
Priority Passが貰えるクレジットカード
ざっくりと年会費が少なめのカード調べてみました。
カード名 | 年会費 | 還元率 |
楽天プレミアムカード | 10,800円 | 1.00%~5.00% |
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | 21,600円 | 0.5% |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード | 31,320円 | 0.33%~0.50% |
JCBプラチナ | 27,000円 | 0.50%~1.50% |
アメリカン・エキスプレス・カード | 12,960円 | 0.33%~0.50% |
エポスプラチナカード | 30,000円 | 0.50%~1.25% |
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード | 21,600円 | 0.80%~1.00% |
三井住友VISAプラチナカード | 54,000円 | 0.50%~1.00% |
JAL アメリカン・エキスプレス・カード プラチナ | 33,480円 | 1.00%~2.00% |
ANA JCBカード プレミアム | 75,600円 | 2% |
どうでしょう。Priority Passをお得に貰えそうでしょうか。海外で使うことを念頭に置いているので、VisaやMasterがある楽天プレミアムカードとエポスプラチナカードについてどちらが良いか考えていきましょう。
楽天プレミアムカード V.S. EPOSプラチナカード
年会費
楽天プレミアムカードの10,800円に対してEPOSプラチナカードは30,000円と楽天カードが圧倒的に有利です。
ただし、EPOSプラチナカードはインヴィテーションを貰うか、年間100万円以上の利用で年会費が20,000円になります。こうなってくると差が縮まってきたと感じないでしょうか。
ちなみにインヴィテーションはEPOSゴールドカードを年間100~150万ほど使ったていたら1年で貰えました。それほどハードルは高くなさそうです。
ポイント還元率
通常ポイント
通常時の楽天プレミアムカードは100円で1ポイント貰えます。1ポイントは1円として使えますので、還元率は1%となりますね。一方でEPOSプラチナはどうかと言いますと、200円で1ポイントで1ポイントは1円ですので、還元率は0.5%ととなります。この段階では特に悩むこともなく楽天プレミアムカードに軍配が上がります。
特定サイトでのネットショッピング
さらに楽天プレミアムカードは、楽天市場でのお買い物で還元率が5%ほどに跳ね上がります。これは驚異的です。さらにその他の楽天のサービスも利用していると最大15%まで上がります。ラしかし、ほかで買い物をする場合は、通常ポイント分のみとなります。楽天市場の利用が多い場合はかなり有利なカードですね。(SPU(スーパーポイントアッププログラム)について)
一方でEPOSプレミアムカードはたまるマーケットというポイントアップサイトがあります。
たまるマーケットとは、ネットショッピングの際にそのサイトを経由してショップサイトを利用することで獲得ポイントが2倍から30倍になるというものです。
Amazon,楽天市場,Yahooショッピングはほとんど2倍(たまに3倍)になっているので、このあたりをよく使うのであれば還元率は実質1%となり、楽天プレミアムカードと遜色なくなります。個人的に便利だなと思うショップはじゃらんやExpedia等の旅行系サイトです。結構な頻度で3~8倍になっているので、かなり還元率が高く使えると思います。同様の理由でドラッグストア系ショップも便利ですね。
街のショップでの特典
楽天プレミアムカードは楽天ポイント加盟店で利用した場合還元率3%になります。結構利用できる店も多く、非常に便利です。(楽天ポイント加盟店)
一方でEposプラチナカードはというと、選べるポイントアップショップという仕組みがあり、よく使うお店を3店舗指定することで、ポイントが3倍になるというものです。ここで選べる店はガソリンスタンドやJRなども含まれており、交通費で貯まるものが含まれているのです。
利便性が高いと感じるのはSmart icocaとの連携です。Smart icocaの連携先にEposプラチナカードを指定しておけば、JR西日本からの決済となり、ザクザクポイントが貯まっていきます。また、前述している年間100万円の利用という面でも貢献できます。ちなみにモバイルsuicaも選べますので、関東地域の方もご心配なく。
さらに、選べるポイントアップショップはふるさと納税の支払いにも使うことができます。その仕組みはYahoo 公金支払いを利用することです。ふるさと納税ではまとまった額の支払いをすると思います。Yahoo公金支払いでふるナビなどのふるさと納税の支払いをすれば、お得にポイントが貯まりますよね。
その他ではマルイグループが運営するEposカードはOIOI(マルイ)での買い物は常にポイント2倍となります(還元率1%)。さらに年に数回開かれる「マルコとマルオの7日間」の期間内ではすべての商品が10%offで購入できます。
どちらのカードが有利かは判断に悩みますが、楽天市場中心であれば楽天プレミアム、いろいろな場面での使用を考えるのであればEposプラチナカードではないでしょうか。
ボーナスポイント
これはEposプレミアムカードのみの特典にはなりますが、年間の利用金額に応じてポイントが貰える制度があります。
年間ご利用金額 | ボーナスポイント |
---|---|
100万円以上 | 20,000ポイント(2万円相当) |
200万円以上 | 30,000ポイント(3万円相当) |
300万円以上 | 40,000ポイント(4万円相当) |
500万円以上 | 50,000ポイント(5万円相当) |
700万円以上 | 60,000ポイント(6万円相当) |
900万円以上 | 70,000ポイント(7万円相当) |
1,100万円以上 | 80,000ポイント(8万円相当) |
1,300万円以上 | 90,000ポイント(9万円相当) |
1,500万円以上 | 100,000ポイント(10万円相当) |
1,500万円まで使うことはないとは思いますが、年間100万円の部分にご注目ください。2万円返ってきますよね。つまり年間100万円をコンスタントに利用される方は年会費が0円と考えることができます。こうなってくると年会費はあまり問題ではなくなってきますよね。
海外旅行保険
両方のカードとも海外旅行保険は持ってるだけで付いてくる自動付帯です。ここは差が出てきます。
補償の種類 | エポスプラチナカード | 楽天プレミアムカード |
保険金の種類 | 本人/家族 | 本人のみ |
傷害死亡・後遺傷害 | 1億円/2,000万円 | 5,000万円 |
傷害治療費用(1事故の限度額) | 300万円/200万円 | 300万円 |
疾病治療費用(1疾病の限度額) | 300万円/200万円 | 300万円 |
個人賠償責任(1事故の限度額) | 1億円/1億円 | 3,000万円 |
携行品損害(免責金額3,000円) | 100万円/100万円 | 50万円 |
救援者費用等 | 200万円/200万円 | 200万円 |
航空機遅延費用等補償特約(1回の遅延の限度額) | 2万円/2万円 | – |
航空機寄託手荷物遅延等費用補償特約(1回の遅延の限度額) | 10万円/10万円 | – |
まず大きな違いは家族が補償範囲に入っています。これはありがたいですね。また、全体的に見てもエポスプラチナカードのほうが補償額が大きくなっています。
特におすすめポイントとして航空機の遅延補償があります。近年LCCの台頭で航空機の延着や遅延というのは問題に上がっています。航空機遅延と手荷物遅延と合わせるとかなりいい補償がついていると思います。
保険に関しては圧倒的にエポスプラチナカードの勝利だと思います。プラチナの名を冠するだけのことがありますね。
その他
細かい特典を挙げるときりがないので、独断と偏見で比較してきます。
空港宅配
Eposカードは国際線のフライトを利用の際、往路復路とも2個まで1個につき税込500円、3個目以降は通常価格より20%オフとなります。一方で楽天プレミアムカードは年2回までの宅配サービスを利用できます(トラベルコースを選んだ場合)。⇒楽天プレミアムカードの選べる3つのサービス
カードブランド
楽天プレミアムカードはVisa,Master,JCBから選ぶことができます。一方でEposプレミアムはVisaだけになります。
総合判断
ここまで「楽天プレミアムカード」と「Eposプラチナカード」を比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。
本音を言えば優劣つけがたいなと感じていまして、皆さんが既に財布に入れているカードとの組み合わせで決まってくるのではないかなと思います。私自身は最終的に「楽天プレミアムカード」を選択しました。
カードの枚数が増えるのはあまり好ましくないと考えていたのですが、既にEposゴールドカードを持っており、サービスが一部かぶっていること、Masterブランドのカードが手持ちになかったこともあり、バランスを考えて楽天になりました。改めて比較のまとめをしてみるとEposプラチナもやっぱりよいなと感じていますので、また入れ替えるかもしれません。